来店者情報の必要性
小売店や飲食店、サービス業など、町を歩けばどこにでも似たようなお店が見受けられます。
消費者が店舗を自由に選べる「供給過多」の時代と言われる現在、利用者層を知り快適な店舗空間やサービスを提供していく事は店舗側の課題となっています。
POSシステムや会員制・ポイントカードを導入し、購買者層の調査を行っている店舗は多いと思います。
ですが、お客様にとってより良い店舗を作る為には、非購買者層を知る事が必要不可欠となります。
では、何故非購買者を知る必要があるのでしょうか?
非購買者層を分類していくと、以下のように分ける事ができます。
- 商品を購入する予定はあったが何かしらの理由で購入をあきらめた人
- 商品の情報収集を行う為に来店した人
- 商品を購入する予定はなくなんとなく来店した人
この時、購入をあきらめた人や情報収集で来た人は見込み客となります。
つまり、機会損失に繋がっている来店が何割か発生している事になります。お店側は、これらの見込み客がどのような人なのかを知り、新しい価値を提供する事で、新規顧客の獲得を行っていく事になります。
「顔認識来店者分析マーケティングシステムLYKAON」では、目視や手動で行っていた非購買者も含む来店者情報の蓄積を、顔認識を用いる事で自動で収集・集計し属性別の情報としてグラフ化を行う事で、より視覚的に分かりやすく来店者情報を把握することができるようになりました。
LYKAONを用いて収集できる来店者情報の説明と、活用方法を皆様にお届けします。
LYKAONで分かる来店者情報の種類
LYKAONを用いることで、自動で集計が可能な情報は以下の通りです。
- 推定年齢
- 推定性別
- 来店者数
- 来店日時
LYKAONでは顔認識技術を活用することで、推定の年齢・性別を識別します。
識別されたデータは、自動で来店日時別でビッグデータとして集計されます。
また、顔認識を用いる事で、顔の角度が変わった場合にも一人のユーザーとして識別が可能になり、重複の少ない実数値の来店者数を把握することができます。
店舗改善・売上向上に繋げるための活用例
来店者数・来店日時を用いて配置スタッフ数の改善
曜日毎の来店者数が出せる為、来店者の多い時間、来店者の少ない時間を把握し、スタッフの人数を調整することが可能です。
- 来店が多い時間帯はレジのスタッフを増員することで購買者のスムーズな買い物に貢献。
- 来店の少ない時間帯は必要最低限の人数のみ確保。スタッフの人件費を削減し効率的なシフトが組めます。
- 来店の多い時間帯に店内で対応できるスタッフを配置。
- 品切れを想定した商品の補充を人の少ない時間帯に行う事で、より快適に来店者が商品を見て回れる環境が作れます。
推定年齢・推定性別を利用したキャンペーンや取扱い商品の改善
日付ごとに、推定性別で男女どちらが多いかを把握することができる為、より効果的なキャンペーンの打ち出しが可能です。
また、取り扱う商品の品ぞろえを来店者数の男女比に合わせて行う事もできます。
- 20代女性の来店が多い曜日や時間帯を狙って、流行りの化粧品の試供品配布を行う。
- 年齢と性別から来店者の属性(家族連れや学生等)を予想し、お店の入口で各層に向けたアナウンスを行う。
※広告看板やチラシ、スタッフによるアナウンス等で該当の売り場に興味を示してもらい、誘導する等 - 来店者数の集計結果から、商品の入荷予定数を考える。
会員登録している客層と、実際の来店者層の比較
- 推定の年齢性別が分かるので、来店者層の中で、会員登録を行っていない客層が見えてくる。
※会員登録を行ってもらえるような特典やサービスの打ち出しを考える事で、会員数の増加を狙う。
通常時とキャンペーン・イベント開催時の来店者層を比較する。
普段からLYKAONを活用頂く事で蓄積したデータは、キャンペーンやイベントを行った際に比較を行う事ができます。
以下のような指標は、イベントやキャンペーンが成功したかどうかの指標としても有効に活用できます。
- キャンペーンを行った事で来店者数はどの程度増えたかを把握。
次のキャンペーンの際に来店者数の見込みを予測できる。 - キャンペーン期間中に来店した性別や年齢を把握。
キャンペーン当初に想定していた客層の来店に繋げる事ができたか?の検証が可能。 - 季節によってどのような性別年齢の客層が来店されているかを把握し、季節のイベントやキャンペーンの企画で活用。
まとめ
来店者情報の集計は、使えば使う程どのような層の来店者が店舗に来ているのかを明確にすることができます。
1年を通して情報収集をすることで、季節ごとの客層の変化や、キャンペーン・イベントを行った際に普段とどの程度来店者が増えるのかが把握でき、次回以降のイベント・キャンペーンをより成功に繋げるための情報としても活躍するデータとなります。
LYKAONを用いて店舗に訪れる非購買者(見込み客)がどのような層なのかを知り、お客様にとって快適な店舗を目指して、活用してください。